第八章 夢へと繋がる鍵
第10話 1/2/3 息子を亡くした悲しみでて気を失ったシュタウペン伯爵と息子の死体は強い火に囲まれて消えていった。 赤黒い煙が空を飛んでいく。 力を失ったエドウィンはむなしい顔で火刑式を見ていた。 エドウィンの体から力が抜けた事に気がついたジフリトは手を離した。 恐ろしい勢いで燃え上がる炎を見ていたジフリトは静かに目を閉じ、神への歌を歌い始めた。 ジフリトの歌声を聴きながら、みんな静かに祈りをしていた。 『ロハ神が我々を創りました。 帰ることも彼の意思通りに ロハ神の祝福で生まれ 彼の栄光のために輝き 今はロハ神の元へ戻る われらが死と呼ぶものが生ではないことを 死がわれらの生ではないことを誰が知っているのか 悲しまないで 我らは別れるが、彼の霊魂は神の元へ いま彼は幸せ 今夜彼のために空は開く ロハ神のお呼びに答えたそなた また会える日まで忘れないで』 ・次の話に進む ・次の章に進む ・前の節に戻る ・前の話に戻る ・前の章に戻る ・目次へ戻る |