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第一章 救援の重さ 第10話 08.05.21
急に怒りの感情が湧いてきた。トリアンは歯を食いしばり、両手を合わせて呪文を唱えた。 夢じゃない。ただの悪夢であってほしいと私も願ってるけど、もうこれが現実なのよ!あなたが助けを求めるその神の一柱とてあなたを助けてくれるものはないよ!!
第一章 救援の重さ 第9話 [2] 08.05.07
エルフの女はうつむき、甲高い声の男が応えた。哀悼や同情の表情を浮かべるトリアンとは違い、その男の顔からは感情が見てとれない。「だから、君がグラット要塞の唯一の生存者だ。」
第一章 救援の重さ 第8話 08.05.07
ノイデは微笑んだが、ナトゥーは笑う事が出来なかった。彼はダークエルフの青年フロンの話を思い出していた。‘しかし、私達とあなた達ジャイアントには共通するところがあるんです。すごく大事な共通点が・・・ それは嫉妬からの憎悪…’
第一章 救援の重さ 第7話 08.04.23
遠くから砂煙が立っている。エルフ特有の鋭い視覚によりトリアンはその砂煙が何によって起きているのか分かった。大規模のモンスター部隊がグラット要塞に向かって走っていた。城門をいっぱいに開き、まるで走ってくるモンスター部隊を歓迎しているようなグラット要塞に向かって。
第一章 救援の重さ 第6話 08.04.23
彼らは皆、騎士団の紋章が刻まれたプレートメイルや武器で武装していた。そして皆、ホールの奥に向けて跪いている。 そして彼らの前の方には全身から光を発している者が見えた。 ……目の前が真っ白になった。